JBCF 石川ロードレース E2
久しぶりの更新となりました。前回のJBCF群馬以来なので約2ヶ月ぶりです。
群馬で悔しい思いを味わい、自分の弱さに納得がいかず、どうしても更新する気になれませんでした。本当はいくつかレースがあり、表彰台に立てたレースもあったのですが、次に更新する時はせめてE1に昇格した時と決めていたので、ここまでの期間が経ってしまいました。
勝つ気でいた那須ロードも最終局面のスプリントで伸びず、勝負を決められない自分に嫌気が差してましたが、ようやく納得いくレースが石川でできました。以下、レースレポートです。
第17回 JBCF 石川サイクルロードレース
13.6kmコースx4周= 54.4km
E2:3位
ニセコクラシックからの連戦は昨年と変わらず。同じE2での出走も変わらず。変わった点と言えば直近3週間ほどまともに練習できずCTLがだだ下がりだった点か。いや、チームには強い若手が増えていた。ホントに嬉しい限り。同じE2には独走力に長けて長身なのに登りもこなす七井くんと出走。
レースに臨むにあたって
自分の中で決めていたことは3つ。
①覚悟を持って逃げを打つこと 有力選手の乗った逃げに必ず乗ること
②アタックをするタイミングは補給にて緩んだ瞬間
③逃げが決まりそうにない場合は潔く切り替え無駄足を使わないこと
あとはレース中の流れを見て判断ということでレーススタート。
最後尾から中盤までポジションを上げ有力選手の動きをチェックしながら走る。
半周経たないうちにRoppongiのまこっちさんがメカトラで後退。
記憶があやふやですが、VC福岡の蓑原さんもメカトラだったような。
そうこうアップダウンに富んだコースを走っているうちにあっという間に4kmほどの登りに。
登り終わりにある補給ポイントでアタックするためにここでポジションを前方まで上げる。
登りのペースは苦しくなくまだまだ余裕があって、アタックする覚悟が決まる。
そして、1回目の補給ポイントが近づき、ペースが緩んだ瞬間に飛び出そうとすると同じタイミングで麒麟山バンさんがペースを上げている。このレースで最も優勝に近い選手の仕掛け。乗らないわけにはいかない。即効でジョイントしてペースを上げていくと計8人の逃げができた。
8人の中では既にツラそうな選手もいたので長く牽かなくて良いのでローテを回していこうと話しながら逃げを継続していく。
2週目が終わるころにはメイン集団と1分差がついていた。
この頃にはツキイチになって回らない選手も出ていたが勝負には関わってこないだろうと判断し気にせず回していく。
途中1分ついた集団から追走が出てきて、数十秒差に詰めてくる選手が1名いたがさすがに単独追走はキツかったのか追いつくことはなかった。
(レース後、単独追走はチームメイトの七井くんだったと判明。道理でどんどん秒差が減っていったわけだ。 めちゃくちゃ強いので、人数を揃えていたチームの選手などに声を掛けて数人で追走できていれば追いつかれていたはず。)
3週目にはメインと1分30秒ほどタイムがつき、このあたりで逃げメンバー内での勝負に意識が傾く。
この時点で計6人の逃げに。
麒麟山バンさん
サイタマサイクルプロジェクト今井さん
Link TOHOKU 高橋さん
VENTOS FRECCIA 西岡選手
湾岸 鵜澤選手
バンさんが1人抜けている印象で
今井選手も登りで余裕そうな気配を感じる。
(レース中には気付かなかったが 大魯閣国際ヒルクライム優勝者の今井選手だった)
また、レース中に中尾さんから高橋さんを警戒しろと言われたのでまずはこの3選手を逃さないように意識して走る。
西岡選手と鵜澤選手もまだまだ余裕がありそうだったので逃げ集団からアタックするというプランは一旦封印。
脚を大事にしながらも登りどころでは長めに牽き集団から逃げ続ける。
(photo:Itaru Mitsui)
3回の長い登りを終え4周目に入ってもメイン集団とのタイム差は変わらなかったのでこの時点で逃げ切りを確信。
集団内でもそういう意識があったのか登りでバンさんがペースアップする場面も。
少しずつ脚が削られていく感覚があるものの
まだまだ対応できる範囲内なので
ペースアップには少し車間が空くもマイペースに対応し
踏み過ぎないようにしていく。
結局6人のまま最終回の登りに。
すると、登り序盤から高橋さんがアタック。
結構な距離が空いて抜け出される形に。
個人的にはローテを回して追いつきたかったものの自分が長く牽いて脚が削られるのは嫌だったので躊躇してしまう。
結局誰も先頭を牽きたがらず牽制気味に。
しばらくダラダラそんな状態が続いてしまったのでこのままではマズイと思って腰を上げたタイミングでバンさんがペースアップし高橋さんを吸収。
誰かが吸収するだろうと一瞬高を括ってしまったので反省。
こういった判断が命取りになる場合もある。気を付けよう。
そうして、鵜澤選手が遅れ、高橋さんを追い抜いたところで最終局面に。
去年は最終コーナーを先頭で抜けられれば勝てると思い脚を使ってでも先頭を取ったが、結果スプリントで捲られ4位という結果だった。
基本的は先頭コーナーで抜けられれば勝つ可能性が高いもののスプリント力がない自分が勝つためには最後に捲った方がよいだろうと判断。
そう判断がついた瞬間にバンさんが飛び出していく。ここに今井選手がつき、1テンポ遅れて西岡選手と自分という形に。
すぐに今井選手の背後まで追いつく脚はあったものの昨年のことが頭を過り我慢する。
そのまま4番手でコーナーへ。
コーナーに入る前にイン側が空いていたのを確認したのでそこにライン取りしていくと西岡選手の後輪にハスり減速。
膨らんでしまい、2車身ほど離れてしまう。
思わず嘆嗟の声を上げてしまったものの諦めきれずに全力で踏み直す。
コーナー前になるべくギアが軽くしておいたのが不幸中の幸い。
最後まで回転数を上げながら踏みきり人生でやったこともないハンドル投げを無意識に行って3位争いの横並びでフィニッシュ。
優勝はバンさんで1秒差。
そのあとに2位に今井さん。
そして僅かな差で自分が3位。ハンドル投げの差でギリギリ捲っていた。
これにてなんとか昇格切符を掴みE1に昇格。悔しい思いをし続けたE2からやっと抜け出した。
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今回、少人数で逃げ切れた要因としては覚悟が最初からあったことで、実力的にはメイン集団と差があったようには思えなかったです(厳しいコースなので他人任せになりがち)。
また、集団のままスプリントというお決まりの展開に嫌気が差していたため、このような形でレースを展開できたことが嬉しいです。
それと、最終コーナーで踏み直せたのもチームメイトの声援があったから。正直、頑張るのは自分なのだから、応援されても…って今までは思っていたけど、ここまで支えられ力が出せたとなると認めざるを得ないところ。なのでチームメイトには感謝しきれないです。ありがとうございます。
そして、補給でサポートしてくださったフィッツの方々にも圧倒的感謝。毎週のようにボトルを渡してくださり最後まで走りきれました。本当にありがとうございました。
大田原と矢板は出ないので、次戦の実業団レースは9月末の群馬になる予定。しばらく期間が空くのでそれまでにしっかり準備をしておきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。